ブラジルで行われていたオリンピックが先日閉会されました。
1点取った!取られた!、コンマ何秒速かった!遅かった!、と勝負が一目瞭然の競技ではハラハラドキドキし、芸術性の高い競技では完璧な美を追求する姿に魅了されたりと、テレビ画面を通して沢山の感動をもらった数日間でした。
これからの未来を担う子供達にとって大きな夢と勇気を与えられた事でしょう。
その夢は東京へと引き継がれました。
あの選手は再び活躍を見せてくれるのか、新しい才能を目の当たりにする事ができるのか、そんなワクワクを東京発信で全世界と共有できるかと思うと今から楽しみでなりません。
熱く盛り上がった夏もそろそろ終わりに近づきつつあります。
そんな中、書の個展へ出かけました。
銀座で開催されている『女優・二宮さよ子書展』です。
二宮さよ子さんと言えば、言わずと知れた名女優さん。
ひょんなご縁でお付き合いいただく様になり、舞台にお誘い頂いたり、私の演奏会にも足を運んで頂いたりと、とても光栄な事です。
名女優さんにも関わらずとても気さくな方で(私の経験上、本物の方は皆さんそうです)、お会いするといつも年齢・キャリア・分野を超越して色々なお話をさせて頂き、とても勉強になります。
もちろん名女優さんですからとてもお美しいのですが、書がまたご本人同様とても色気があり、なんとも言えない雰囲気のある書をお書きになり、とても大好きなのです。
ひとしきり鑑賞させていただいた後、一葉のポストカードが目に留まりました。
その瞬間『ああ!これ!』という言葉と共にその場からしばらく動けなくなりました。
独りで幾日も稽古を重ね、様々な思いを胸に舞台に立ち、最後に頂ける客席から湧き上がる様な拍手。
『この為に今日まで頑張ってきたんだ!』という、そんな気持ちを思い起こさせてくれる書です。
今は額に入れ、ピアノに向かうと目に入る所に飾らせていただいております。
発表会まであとちょうど2ヶ月、全ての演奏者がこの様な拍手がもらえる事を心から願っております。
東京都墨田区にて
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