今日大学時代の友人のお宅に招かれました。
ランチを一緒に、との事でてっきり外で食べると思いきや、なんと手作りのランチ!
体に優しい野菜スープにジェノベーゼパスタ、皮がカリカリのチキンのグリル、デザートまであるフルコースです。
デザートまでのお食事はあまりに美味しすぎて写真を撮るのをすっかり忘れてしまいましたのでデザートの写真だけ。。。
オシャレなリストランテのドルチェと見紛う美しさ。
手をつけるのがもったいなくてしばし鑑賞していましたが、アイスも溶けるのでありがたく頂戴しました。
友人はピアノ教師としては大先輩。
教材やレッスンについて相談にのってもらったり、好きな曲を好き勝手に次々弾いていくという、子供のピアノ遊びのような事をしたりであっという間に時間が過ぎました。
そして帰りには手作りパンのお土産!!
友人にはパンについてかなりのこだわりがあります。
彼女曰く、低温でじっくり時間をかけて発酵させる方が、高温で短時間の発酵よりおいしいパンができ、イースト菌も少ない方が、時間がかかっても、結果おいしいパンが出来上がるとの事。
また、その日その時のパンの状態に応じ、経験から得た計算方法で発酵時間を割り出すとの事。
お料理はもうレシピ通り、突発的な状況の変化に全く対応できない私からすると神業に思え、何か哲学的なもののようにさえ感じられました。
いい香りがするパンを抱えながらの帰宅途中、ずっと何かに似ているなと考えておりました。
それは彼女の生徒さんたちへの対応でした。
膨大な時間をかけ、手間をかけ、パンの状態に耳を傾け、愛情を注いでひとつのパンを焼き上げて、旧友の再会に心を込めてもてなしてくれたのと同じ様に、彼女はきっと手間を惜しまずレッスンの準備をし、生徒さんのピアノに耳を傾け、深い愛情を持って生徒さんたちを育てているに違いないと、おいしいパンを味わいながら教育者としての立場を教わったような気がいたしました。
埼玉県さいたま市にて
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